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なかなかおもしろい切り口

「芸術は爆発だ!」の岡本太郎
アートの巨匠と音楽というテーマで「N響アワー」があった。
先週は手塚治虫と音楽ということで、彼の好きだったチャイコフスキーやベートベンを取り上げていて
アニメ制作に音楽が如何に活かされてきたのかを探っていた。
司会者の西村朗氏はベレー帽をかぶっておちゃめに解説している。

今週は岡本太郎と音楽。これの切り口がまた、独特だった。
岡本はアトリエにピアノを置いて弾いたり、名古屋のお寺に頼まれてツノのある吊り鐘を制作している。(話しによるとこの摩訶不思議な音を出す鐘は黛敏郎氏「涅槃交響曲」の着想を与えたそうだ。)

が、面白かったのは、
岡本太郎のプリミティブ性=太陽の塔→そうね、音楽で言うと「ストラヴィンスキーの春の祭典」
岡本太郎と敏子の関係=二人で励ましあい芸術を生み出していった→これは、シューマンとクララの関係
岡本の「芸術は万人のためにある」→これは、貴族から民衆へ。ベートーベンだ。といって、演奏がながれるという構成。

とても物語性があり、それが複雑にからみ合って、しかし、イメージしやすい、豊かな切り口だった。N響アワーをみているとときどき西村朗氏が簡潔かつクリエイティブなコメントをする。今回はその真骨頂というべき、番組だった。

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