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ぼくは強いハグをした

先日、手伝いで東京へ行った。以前から知っているイタリア人商人と話をするためだ。
待ち合わせ場所へ行くと、彼は、僕を見つけるなり、ハグをした。うれしそうだった。
ぼくも半年ぶりに明るくて真面目なイタリア人に会えてうれしかった。

しかし、今回のハグはとびきり強かった。
感情を素直に表すのが、ラテンの血。

「新潟は大丈夫だったかい?」彼は、震災後、ずっと、友人のこと、日本のことが気になっていたそうだ。
今回の来日に関して、彼の周りの人や、商人仲間から反対され、さらに、いつもの東京の商談会会場を取ることが出来なかったので、自ら場所を確保し、日本へやってきたのだ。

ぼくや他の商談相手の無事を確かめた彼は安心した様子。
「オペラは中止になったの?」かれは僕に聞いた。3月の東京でのフィレンツエ歌劇場公演のヴェルディ作「運命の力」を観に行くことを以前、僕は彼に話していた。結局、震災のため、初日のみの公演で、「フィレンツエ市長命令」によって、楽団は帰国したのだった。

「残念ながら、中止になって、行けなかったよ。それでも、指揮者ズービン・メータはその後、単身で日本に戻り、音楽はこういう時こそ役に立てるといって、ベートーヴェン第9を指揮したんだよ」と僕はいった。(このときのメータの言葉やテレビで放映された演奏は胸にせまるものがあり、ぼくのなかで強烈な印象を残した)

すると、このイタリア人商人は「こういう時に、人間の本質が出るんだ」と感慨深く言った。

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